こんにちは、内科医の小島章歳です。
毎月ブログ作りを皆さんにお願いしに回っているのですが、やってもらってばかりでは悪いので・・・たまには私も。
僕の仕事終わりの楽しみとして「一人映画」があります。
家の近くに映画館があり、行くようになりました。
この習慣、祖父から受け継いでいるのか・・・。
子どもの頃、父が「昔は親父が映画からバイクで帰ってくる所をよくすれ違った」と言っていた記憶が断片的に残っています。
平日夜のレイトショーは最新作でも空いているのでハイボール飲みながら観るのは最高です。もちろん土日に若いカップル達に囲まれても堂々と上映中に一人で酒を飲んでいる35歳のおっさんお兄さんです。
先週観た宮崎駿監督の最新作「君たちはどう生きるか」
なかなか考えさせられる映画でした。
ここから先はネタバレ注意です!
知りたくない方は観た後にでも気が向いたら読んでください。
巷では賛否両論のようですね。皆さんはどうでしたか?
原作の文庫本と漫画で読んでいたこともあって、たまたま妻が仕事が遅く家にいなかったので衝動的に行っちゃいました。ジブリだとは知らず笑
映画館に着くと・・・
結構若い人が多い。水曜21時ですよ?皆ジブリ好き?タイトルに惹かれて?
と思いきや皆さん別のシアターに向かわれる。
裏でインディージョーンズ・・・。ありゃりゃ。
作品の構成を例えるならクリスマスのローストチキンみたいな感じでした。
いろいろ削ぎ落していかないと骨格がわかりにくいかもしれません。
肉の部分は宮崎駿ワールドとして芸術を楽しむ感じです。
鳥って、何の示唆だったんでしょうね。
僕がエッセンスだと思った部分は・・・
不遇や不条理な環境で自分はどう振舞うか。平たく言えば気に入らない時にどうするか、です。
作中では
いじめられた怪我と見せかけて、自分で石を額にぶつけるという行為。
更にそれを後に白状をするかどうか。
今時珍しい道徳や倫理観丸出しの内容でした。
上映中に帰っちゃう人も多くて、まぁ観る人によっては退屈だよなぁ、とも感じつつ。
ふと思い出したのは
先日、妹がくれた稲森和夫さんの「心」という本に
「真っ当に生きる方が難しい」とありました。
・・・まずは家で飲んだくれるのをやめようかと思います。